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音楽、クルマなど好きなコト、モノについて書いたブログです。

【購入】アクアスキュータム トレンチコート「KINGSWAY」

【MADE IN U.K.】元祖トレンチコート AQUASCUTUM 「KINGSWAY」を手に入れました!

初夏のこの季節にコート買うの??と思われるかもしれませんが、コート選びは昨年11月に遡ります。

何を隠そう、まともなコートを1着も持っていなかったのです。

これまで何のこだわりも無く、冬はアウトドアブランドのマウンテンパーカーで済ませていた私ですが、社会人たるものコートくらい持っておかねばと思い立ち、コートを探し始めました。  

コート選び開始。

コート選びで初めからアクアスキュータムと決めていたわけではありません。最初に買おうとしていたのは「マッキントッシュ」。

スコットランドで誕生した、ゴム引きコートで有名なファッションブランドです。
特にバルマカーンコート(ステンカラーコートともいう)のシンプルで美しいシルエットに惹かれ購入候補にしていました。マッキントッシュでは定番中の定番ですしね。

しかし「マッキントッシュ」の直営店は東京にしかなく、まずは「マッキントッシュロンドン」という三陽商会のライセンスブランドのお店へ訪問しました。

近くの「マッキントッシュロンドン」へ訪問し、ゴム引きとコットン素材のバルマカーンコートを試着。シンプルイズベストとはまさにこの事。「マッキントッシュ」の特徴であるなで肩気味のAラインシルエットが綺麗です。ボタンが隠れるところも良いですね。

ゴム引きはお世辞にも着やすいとは思えず、ゴワゴワ感が強く硬い印象でした。着ていけば多少は柔らかくなるようですが。

ゴム引きコートの事を詳しく聞きましたが、そもそもレインコートとして作られたコートなので、防水性を高めるために止水テープが張られていて、それが経年劣化すると剥がれてポケットに穴が開いたりすることもあるそうです。ですのでポケットには何も入れないほうが良いと仰られていました。

どちらかいうとゴム引きコートは芸術品や工芸品だなと感じました。余程ゴム引きコートに強いこだわりが無ければ、一般庶民が20万円近く出して着用するには実用性が無さすぎると判断し、マッキントッシュを買うならコットン素材のコートにしようと決めました。

 

「バルマカーンコート」から「トレンチコート」へ。

ほぼ、マッキントッシュのバルマカーンコートに傾きかけていたのですが、とある画像を見てトレンチコートに方向転換します。

それがコレ。

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https://www.thefashionisto.com/how-to-wear-trench-men/

イギリス出身のトム・ハーディ

私がトム・ハーディを初めて認識したのは「インセプション」という映画ですが、大好きな映画「ブラックホーク・ダウン」がデビュー作であり、その後はダークナイト、レヴェナント、マッドマックス、ヴェノム等々、大作に出演しています。男臭い役を演じる事が多く、口数か少なく硬派な印象で好きな俳優の1人になりました。

・・・と話が逸れましたが、これの画像を見てトレンチコート良いなぁと思うようになりました。この画像のトレンチはバーバリーですが、膝上の短めの丈にジャストサイズで着こなしているのを見て、これからのトレンチコート選びのヒントになりました。

この画像がすべてのきっかけでトレンチコートを調べるようになり、アクアスキュータムという老舗ブランドがあることを知り、第一次世界大戦でイギリス軍の軍用コートとして提供されたことを知ります。調べれば調べるほどゴリゴリの軍服ですね。

ミリタリー好きの私にとってもすごく惹かれるトレンチコートに決めました。

 

バーバリー」か「アクアスキュータム」か。

トレンチコートを調べていくうちに色々なことを知っていきます。
まず、トレンチコートの2台巨頭であるバーバリーアクアスキュータム。どちらのブランドも伝統的なシルエットを踏襲してるモデルもあれば、現代に合わせたモデルもあって、他ブランドで買う理由が無いのでこのブランドのどちらかで購入を決めました。

日本での知名度とブランド力では圧倒的にバーバリー
でもやはりバーバリー、高い!

30万円近くするやんけ。。。と現実に戻されるのですが、一方でアクアスキュータムは20万円前後。そしてバーバリーよりも知名度が低いとはいえ、バーバリーより早く創業し、イギリスでは超老舗高級ブランドには変わりないということで、アクアスキュータムを買うことに決めました。

 

定番のトレンチコートがまさかの値下げ。

記憶に新しいのがアクアスキュータムの商標権を取得しているレナウンの倒産。

昨今のコロナ禍により、全国の百貨店が軒並み休業したことでこのような事態になりました。一応レナウンという会社がアクアスキュータムを展開していることを知っていたので、今後日本でアクアスキュータムが買えなくなるのかなぁなんて考えていました。

そんな矢先ふとアクアスキュータム公式WEBサイトを見ていると、、、f:id:takabosejp:20200613020806p:plain

んんん????

22万円が15万4000円??????

一瞬目を疑いましたが、紛れもなくトレンチコートが値下げされています。それもMADE IN UKのコートが。オンラインの在庫は軒並み売り切れとなっていますが、店舗在庫にはまだまだ在庫がある百貨店があり、もうチャンスは今しかない!と思い、店舗に行くことを決めました。

 

「ベージュ」か「ネイビー」か。

これはもうベージュに決まってます悩むことなく即決。 

 

「KINGSWAY」か「PRINCEGATE」か。

現在アクアスキュータムでラインナップされているMADE IN UKのトレンチコートは

「KINGSWAY」と「PRINCEGATE」

「KINGSWAY」は伝統的なデザインを踏襲し、「PRINCEGATE」は近代的なスタイルを取り入れたコートになります。どちらも何年経っても基本スタイルはほぼ変わることのない、定番中の定番コートです。

2つのコートの大きな違いは以下。

「KINGSWAY」
・ラグランスリーブ。
・太めでゆったりとしたシルエット。
・丈は長い。

「PRINCEGATE」
・セットインスリーブ。

・細めですっきりしたシルエット。
・丈は短い。

「PRINCEGATE」は昨年試着したことがあったのでサイズ感は分かっていたのですが、その時は「KINGSWAY」は在庫が無く置いていなかったので「KINGSWAY」は試着できませんでした。
「PRINCEGATE」を試着して、丈は問題なかったのですがどうしても気になった事が一つ。
肩のラインの角度がくっきりと出てしまうこと。
これはセットインスリーブの宿命でしょうか。ここでもう一度トム・ハーディの画像を見てみると。。。

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https://www.thefashionisto.com/how-to-wear-trench-men/

このバーバリーはラグランスリーブなのでトム・ハーディのようにガッチリした上半身でもとてもスッキリとして見えます。この部分は個人の好みの問題になってしまいますが、私も比較的上半身がガッチリしているので「PRINCEGATE」を着てしまうと、どうしても肩幅が張っているように見えてしまうのです。

これで尚更「KINGSWAY」を着てみたいという気持ちが大きくなりました。
しかし「KINGSWAY」の不安要素が一つ。
靴を履いても身長175cmも無い私が、「KINGSWAY」を着れるのか??

私の体格だと「PRINCEGATE」では36でジャストサイズ、38だとちょっとだけ大きめ。でも冬はコートの下にスーツを着るので、38が良さそう。と店員さんに勧められました。ジャストで着るのが好みな私は、肩回りや胴回りは36で丈は38くらいの長さが良く感じました。

 

Size36」か「Size38」か。

昨年の「PRINCEGATE」試着から時間は経ちましたが、トレンチコートの値下げ見て「KINGSWAY」試着に行きます。ちょうど近くの百貨店の店舗在庫を見てみると、ベージュのサイズ36と38、どちらもあるようだったので突撃しました。

いざ訪問し、店員さんにトレンチコートを見に来た事を伝えます。
すると「今お値打ちになってまして。。。」の一言。良かった。ネットだけセールっていう事はありませんでした。ちゃんと30%OFFされてました。

しかしここで想定外が。ベージュの36在庫なし!
38はあったのでとりあえず38を試着しました。

着てみた感想・・・・思ってたよりでかい!

「PRINCEGATE」のサイズ38はそこまで大きくなかったので、予想以上のデカさに驚きました。さすがにこれはコートが歩いてるみたいだな・・・。と思っていると

「今はビッグシルエットが流行っているし、往年の名優(スティーブ・マックイーンアラン・ドロン)のようにハードボイルドな感じで大きめでも全然問題ないですよ」

とセールストークも含まれてると思いますが、店員さんよりそう言っていただきました。

確かに「PRINCEGATE」のように肩幅が張ってしまう感じは無く、肩のラインがなだらかになる感じは断然セットインスリーブよりラグランスリーブ。それに強く感じたのは「KINGSWAY」のシルエットの美しさ。丈が長いとはいえ、コートの全体的なバランスは「KINGSWAY」のほうが圧倒的に良かったです。

とはいえ、ジャストサイズで着てみたい私は38で即決せず、36の置いてあるお店を探そうとお店を後にしました。

 

そして購入へ。

更に「KINGSWAY」の36を着てみたくなった私は、再度店舗在庫を検索。
ベージュの36がある一番近い百貨店は京都!しかし、WEB在庫はあてにならんと思った私は、念のため直接電話し在庫を確認。「36ありますよ」の言葉に即京都へ向かいました。

京都の百貨店について女性の店員さんにトレンチコートを見に来た事を伝えます。
すると「今お値打ちになってまして。。。」の一言。ここまで以前とまったく同じ。

早速、中に着るジャケットもお借りしてベージュの36を着てみました。



完全にこれだ・・・!!

自分で言うのもなんですが、軽くビビッと衝撃が走りました。完全にジャストサイズ。
うわーーーーいいですねーー。なんて心の声ダダ漏れで鏡を見ていると、店員さんに着方やサイズ感を教えてもらいました。

・袖の長さは親指の付け根から1.5cmくらいがちょうど良い。
・インバーテッドプリーツのボタンは引っ掛けると飛んでしまうかもしれないので
 したほうがいい。

・コートを着た後に中のジャケットの肩の部分を整えてあげると、より肩のラインが
 スッキリする。

・カジュアルに羽織るならボタン全開にして、ベルトを後ろで軽く絞るとより綺麗に
 見える。

などなど。。。。

一番気になっていた丈の長さも、私の身長だとちょうど膝が隠れるか隠れないかくらいで、袖の長さも確認してもらいどちらも問題なし。トレンチコートは丈が長いほうが綺麗に見えますと仰られていました。

もはや買わない理由が無くなった私は「買わせていただきます」とお伝えし、無事お買い上げとなりました。

清算している間もお話しをしたのですが、

・クリーニングは普通に出して良い。
クリーニング屋で撥水加工をしてもらってよい。
・日頃の手入れはブラッシングで。
・匂いが気になるなら、ファブリーズのような消臭剤・芳香剤は使用せず陰干しする。
・襟の汚れが気になるならマフラーやストールを。

といろいろ教えていただきました。
値引きの話もしたのですが、MADE IN UKの定番コートを値引きした事はこれまで一度も無かったそうです。我々消費者にとっては嬉しい事ですが、値引きはブランドの価値を下げてしまう事も考えられるので簡単な決断ではなかったと思います。

最後は名刺まで頂戴しそこで店長さんだったことを知るのですが、不明なことがあれば電話ください。と最後まで丁寧な対応をしてくださいました。おかげで良い買い物ができました。はんなりとした京都弁が印象的な店長さんでした。

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念願のトレンチコートを片手に帰宅しましたが、今は6月。冬になるまでしばらくクローゼットに眠ることになります。今から冬が楽しみです。

そのうち着てみた感じもレビューしたいと思ってます。

以上、トレンチコート購入記でした。