フジロック'21に行ってきました。
2年ぶりのフジロックに行ってきました。
去年はコロナの影響で中止となったため2年ぶりの開催です。コロナ禍でのフジロックがどういうものだったか、印象的だったことをレポしていきます。
2021年のフジロック開催概要
①邦楽のみの出演者。
2021のフジロックで一番大きな変化。洋楽勢が一組もいない。これにはガッカリさせられたが仕方のないこと。初めてフジロックで「このアーティストは絶対見るぞ!」というのが無かった。
②入場者削減。
今年の入場者は例年の半分以下に制限。しかも出演が邦楽勢のみということで客層の若返りが尋常じゃなかった。今の若い人は洋楽を聴かないという事がよく分かった。
そしてこの状況下でファミリーで参加している人が多かった。未就学児がほとんどでベビーカーもちらほら。 コロナ禍でどこにも行けないからせめてフジロックに。という事であろう。その反面、3日目の日曜日はフジロックオールスターズの出演が多かったので客層はいつものフジロックに戻った。
③感染対策。
ざっくりとした対策は以下。
・希望者に抗原検査キットが配布された。
・公式アプリに個人情報と検温のデータを登録し顔写真を撮影。
その画面を入場時に見せて入場。
・会場内では必ずマスク着用。
・歓声や大声は禁止。
・ステージ前方は立ち位置が決められている。
・お酒の持ち込みと販売が禁止。
音楽
見るものが無かったとはいえ一応レポします。
①MWAM
なんだかんだで盛り上がるMWAM。途中ミレイが出てきたりとサプライズあり。盛り上がりは3日間で一番。人多かった。
②キングヌー
フロントマンの2人が東京藝術大学というエリートバンド。
TVやCD音源で聴くより全然良かった。演出も豪華。とにかくベースが上手すぎてベースが一番際立っていた。途中コロナに関してのMCがあり言葉に詰まる場面も。人多かった。
③電気グルーヴ
3日目の大トリである電気グルーヴを見ながら思った事。
「あぁ、これがフジロックだなぁ」
今日日本で最も人気のあるキングヌーやラッドウインプスを見ていながら、この感覚を思い出させてくれたのは電気グルーヴ。
グリーンの後方までみんながゆらゆらと踊ってる姿をみて、フジロックだなぁと改めて思った。それに今年のフジロックでまともにテクノを聞いたのは電グルが初めて。邦楽でこれほどのステージでやれるテクノミュージシャンっていない。
余計なMC一切なし。電気グルーヴのライブを初めて見ましたが良いライブでした。瀧はそれほどふざけていませんでした。人多かった。
④その他
ラッド・・・Mステで中継やると知ってスタジオと繋ぐのかなと思ったけど無かった。
ミレイ・・・歌ってる姿からは想像できないほど普通に喋ってるときはかわいい。
チャイ・・・打ち込みがあったりラップで歌ったり。こういう音楽性だったっけ?
制限されまくった会場内
①ガラガラな会場内。
今年のフジロックは例年の半分以下の入場者ということだったが、これほど少なくなるとは思わなかった。こんなに人のいない入場ゲートは今まであっただろうか。。。
ここはフィールドオブヘブン。後ろの木々沿いに隙間なくお店が並んでいたのに今年はゼロ!これは衝撃的な光景でした。あのさくらぐみの出店も無いなんて。
夕方のグリーン。ガラガラ。
②常に注意喚起をするスタッフ。
私がフジロックを好きな理由として「運営がフェスをコントロールしているのが目に見えづらい」というのがあるが、今年は違った。
ステージでは転換時にMCが出てきて立ち位置と声出し禁止等の注意喚起をし、オアシスやアヴァロンのご飯を食べるポイントでは常にスタッフが見回りをし、食事後もマスクを外して喋っていようものなら即注意される。この徹底ぶりは本気だと思った。
オレンジのテーブルにはこんな張り紙も。
観客の立ち位置を黄色の目印でバミっているフィールドオブヘブン。
③お酒&オールナイトも制限。
私は会場でお酒を飲まないのでどうってことは無いが、オールナイトが無くなってしまったのは残念だった。日曜なんてあのオアシスエリアが23時で終了だと。グリーンが終わっても人でごった返すオアシスは今年は無かった。
並ばずにご飯が買える超快適なオアシス。
夜のオアシスや場外なんて、いつもならダラダラと居座って飲んでる連中ばかりなのだが今年そんなのは一切できない。いつも邪魔だなーと思ってるけど無いなら無いで寂しいもんだ。
今年は場外に追いやられた岩盤バーにも寄った。岩盤グッズ売り場のお姉さんに
「今年はCDは置いてないんですか?」と聞いたら
「売り場として与えられた区画がこれだけなのでCDを置くのは諦めました(泣)」
との事。今年もレッドブル買いに何回かお世話になりました。
④スポンサーブースもほとんど無し。
今までだと各ラジオ局のブースがあったのだが今年メディアブースは一切無し。
スポンサーブースもタワレコとKIUはあったものの、毎年ブースを出していたKEENは今年は無し。今年のスポンサーであるSHUREもブース無し。コロナ禍でなければ絶対にイヤホンの試聴ブースを出していたに違いない。
それでも今年、JEEPに代わって?新たにスポンサーとなったシトロエンだけは奮起して2か所にブースを出していた。しかもノベルティグッズを貰える大盤振る舞い!
なんとポップでオシャンティーなブース!さすがおフランス。
JEEPよりシトロエン好きな私はテンション上がりまくり。
アンケートに答えてシトロエンのミニカーをGET!(本当はTシャツが欲しかった)
オレンジにはシトロエンのDJブース。よーく見るまでシトロエンと気づかなかった。
シトロエンクイズに全問正解すると、シトロエンロゴを模ったカラビナをもらえる。
1問不正解だったけど案の定貰えた。
もともとシトロエンは好きな車メーカだけど、こういうのでもっとシトロエンに対する好感度が上がった。それが企業の狙いなんだけどね。でもシトロエン買う予定なくてごめんなさい。
当然苗場の街をフジロックのステッカーを貼ったシトロエンが走ってましたよ。
来年もぜひスポンサーとして出店してください。
制限されたことで良かったこと
①とにかくゴミが無い。
・参加者が少なかったこと
・海外から客が来なかったこと
・酒が無いので酔っ払いがいない
どう考えてもこの3つが大きい。オアシスやグリーンにほとんどゴミが落ちてない。
でも外国人は何組か見ました。おそらく在日外国人と思われる。邦楽も好きなのか、フジロックの雰囲気が良くて来てるのか分からないけど、なんか嬉しかった。
②とにかく並ばない。
食事とトイレにほとんど並ばなかった。今までは見たいアーティストの時間から逆算してトイレに行ったり、大行列であきらめたご飯も多かったが今年はほぼ無し。でも苗場食堂だけはいつも並んでたので結局今年も食べてない。
いままでと変わらないこと
①音響のすばらしさ
フジロックに来ていつも思うことは音が良すぎる。今年も音響は変わらなかった。ここは妥協していないってすぐわかった。
②ご飯がうまい
フジロックはご飯がうまい。日本全国から美味しいお店が今年もやってきた。
でもあまりの人の少なさに採算は取れているのだろうか?と心配になるレベル。
とあるお店なんて金曜日だけ営業してて土日はお店を閉めていた。
③トイレの数
入場者が減るのでトイレの数も減るかな?と思っていたけど減っていなかった。密を避けるためには数は減らせなかったと思う。
フジロック'21 FOODランキングTOP3
ということでフジロック'21美味しかったご飯TOP3です。
①朝霧食堂のカフェオレ(ヘーゼルナッツシロップ入り)
10年間行ってるのにも関わらず初めて利用した朝霧食堂。ハイジカレーを食べた後急にコーヒーが飲みたくなり購入。
アイスカフェオレ500円+ヘーゼルナッツシロップ100円。
これめちゃうま。コーヒーのコクとヘーゼルナッツシロップの甘さが超絶マッチしていてまろやかなカフェオレ。スター〇ックスのラテの3倍くらい美味い。コップ一杯に入っていて600円とはかなりお得。
朝霧食堂の最大の欠点は遠い事。グリーンからでもおそらく歩いて20分はかかる。
ここで買ってグリーンでゆっくり飲もうってことはできない。コーヒーだけオアシスに移動してくれればいいのだが。
②ニセコピザ
2019年にも食べて美味かったので2年越しのリピート。今回はメニューの一番上にあるアンディーズピザを選択。注文が入ってから1枚1枚専用窯で焼くので生地はもっちり、ソースも激うま。人生の中で一番うまいピッツァ。スタッフはどうやら家族ぐるみのようで、ハーフと思われる高校生くらいのお兄さんとお姉さんで客をさばいていた。お兄さんと少し喋ったけどニセコは雪が半端ないそうだ。
ガラガラの場外だったけどこの店だけは客が絶えなかった。
③タナカクマキチの舞茸丼
ステーキ丼とかハイジカレーとかも美味いんだけど、やはりフジロックっぽい物を食べたくなる。そのフジロックっぽい食べ物の代表格がコレ。揚げたてでボリュームたっぷりの舞茸丼。おつゆもご飯にピッタリ。
蕎麦もあるけど丼しか食べたことない。来年は蕎麦も食べようかな。
最後に
2年ぶりのフジロックだったけど、10年も通っていれば「2年ぶりだー!!」って感情は無し。むしろ去年も来たよね?くらいの感覚。
出演者が邦楽のみと発表されたとき
「これじゃあロックインジャパン in 苗場じゃん。」
と思っていたけれど、やはりフジロックはフジロックだった。
でもやっぱり邦楽だけだど全然物足りないし、音楽的につまんないのも事実。
残念ながらこういったパンデミックが起こった以上、2019年以前のフジロックに戻ることは無いが、少しでも元のフジロックに近づけるようになってほしい。
フジロックが終わって発表された来場者数に驚愕。もともと上限を各日15000人にして払い戻した結果かなと予想。やはり3日目は少ない。フジロックオールスターズでは人は呼べないということ。毎年言ってるけどオールスターの代わりに海外アーティスト入れてね。
そして来年こそKings of Leonをよろしくお願いします。
3日間来場者数 35,449人
(内訳:8月20日(金) 12,636人 / 8月21日(土) 13,513人 / 8月22日(日) 9,300人)
さようならフジロック。また来年!